『國史画帖・大和櫻』の剽窃

※レス番の頭の「k」「y」はそれぞれ、「九州王朝について」「邪馬台国論争が好きな人集まれ!!」トピを示す。

k-7600
hyena_no_papa
2005/ 9/19 22:42 [ No.7600 / 12090 ]
もう少し詳しくご説明しないと、ザラさんにはご理解しにくいかと思いますので、ご紹介しておきます。

斎藤隆一「盗まれた『國史画帖・大和櫻』」『季刊邪馬台国57号・1995年秋号』204頁〜からの引用です。

211頁。
原書控天之巻『東日流考察図』寛政五年記」および同「地之巻」のコピーがある。『東日流六郡誌絵巻』の原書史料である。これをOHP(透明セル板)にコピーして『國史画帖・大和櫻』と重ね合わせると(図8)、「すべての」絵が寸分の違いもなく重なり合うのである。
この現象を前にして「真作説論者」はどんな遁辞を述べるのだろう。一枚や二枚ならまだしも、『國史画帖・大和櫻』の二十八枚の絵のすべてが「東日流六郡考察図」の原寸と同じというのは、『國史画帖・大和櫻』を「じかにトレース」したと考える以外に、まともな解釈はない。なぜなら『國史画帖・大和櫻』に収録されている絵は「原寸大」ではないからである。

斎藤隆一氏が比較されたのは、『東日流六郡誌絵巻』の原図である『東日流六郡考察図』なのです。無論これは、印刷されたものではありません。筆で書かれたものです。

それと、『國史画帖・大和櫻』の酷似した絵がぴったり同じサイズである・・・ということは、何を意味しているのでしょう?

『考察図』の方がオリジナルであるとするならば、江戸時代の人が、昭和十年に刊行された『國史画帖・大和櫻』の武者絵の「縮刷率」を「予言していた」ことになります。そうでなければ、江戸時代の「原図」と『國史画帖・大和櫻』収録の絵とが、ぴったり同じサイズになることはありません。

この理屈は、ザラさんおわかりですよね。

「邪馬台国トピ」でも「九州王朝トピ」でも、この「東日流ネタ」を本格的に取り上げたことは内容に記憶しています。ザラさんが忌避なさらないのであれば、このままこの話題を続けたいと思いますが・・・。
これは メッセージ 7591 zarakoku さんに対する返信です