遣隋使遣唐使の唐名一覧

日本名 よみ 唐名 入唐の身分 時期
野妹子 おののいもこ 蘇因高 遣隋使 607
難波(吉士)雄成 なにわの(きし)おなり 乎那利 遣隋使 608
高向黒麻呂 たかむくのくろまろ 玄理 遣唐使 654
白猪骨 しらいのほね 宝然 遣唐留学生
巨勢祖父 こせのおおじ 大父 遣唐使 702
掃守阿賀流 かにもりあかる 遣唐使 702
美努岡麻呂 みののおかまろ 岡万 遣唐使 702
多治比県守 たじひのあがたもり 英問 遣唐使 717
藤原馬養 ふじわらのうまかい 宇合 遣唐使 717
下道(吉備)真吉備 しもつみち(きび)のまきび 真備 遣唐留学生 717
阿倍仲麻呂 あべのなかまろ 仲満 遣唐留学生 717
大伴古麻呂 おおとものこまろ 朋古満、胡満 遣唐使 733,752
藤原清河 ふじわらのきよかわ 河清 遣唐使 752
(不詳) 春桃原 遣唐留学生 752
建部人上 たけるべのひとかみ 建必感 遣唐使 759
藤原仲麻呂 ふじわらのなかまろ 仲満 (入唐せず)
小野石根 おののいわね 揖寧 遣唐使 777
大神末足 おおみわのすえたり 総達 遣唐使 777
布勢清直(または甘南備清野) ふせのきよなお(かんなびのきよの) 興能 遣唐使 779
藤原葛野麻呂 ふじわらのかどのまろ 賀能 遣唐使 804
白鳥清岑 しらとりのきよみね 村清 遣唐使 838
丁小麻呂 丁雄満、丁満 遣唐使 838
(備考)唐名の判定基準を明確に立てることはむずかしいが、名前の類型性や海外渡航者であること、中国文献に見えることなどから判断した。

東野治之『遣唐使船 東アジアのなかで』p97よりふりがな欄を付加して作表。ふりがなは主にネット検索による。表中下線太字は唐名の由来となったとみられる部分を示す。尚、「唐名」という表現は東野治之氏の定義によるもので詳細は同書p96参照のこと。