Q.以下の漢文の読み下しをお願いします。これは『百衲本後漢書校勘記』巻頭の整理説明です。
後漢書校勘記整理説明
一、衲史《後漢書》以涵芬樓藏宋紹興監本為底本,並以北京圖書館及日本静嘉堂文庫所藏殘宋本配補。校以清武英殿本,今簡稱「宋本」、「殿本」。
二、《後漢書校勘記》稿本,凡六册。第一册為目錄與帝紀,凡四十二葉。前廿三葉以宋本校殿本,即殿本在上闌,宋本在下闌;後廿九葉為補遺,以殿本校宋本。第二至四册(此三册合訂一册)為傳,前一百五葉以宋本校殿本;後四十五葉為補遺,又分前後兩段,前段(卷一至卷六六)以殿本校宋本,後段(巻七七至卷一百十二)以殿本校宋本。第五册為志,前三十七葉以宋本校殿本;次後四葉為補遺,或以宋本校殿本,或以殿本校宋本。第六册為補校,凡六十三葉,先目錄、次帝紀,至傳第十一訖,無志,皆以殿本校宋本。
三、由於校勘記非成於一人一時,故於校勘記之後,又有補遺;補遺之外,復有補校。此次整理,悉以原校勘記為主,將補遺、補校分别散入相應卷次,以期整齊劃一,便放使用。
四、校勘記共用五個参校本:(一)元大德九年寧國路儒學刻本(簡稱「德」),(二)明正統八年至十一年刻本(簡稱「正」),(三)明萬歷二十四年北京國子監刻本(簡稱「北」),(四)明嘉靖汪文盛等刻本(簡稱「汪」),(五)明崇禎十六年毛氏汲古閣刻本(簡稱「汲」)。五個参校本外,復参以劉攽校語及殿本《考證》。殿本異文可疑者,又以木版覆核。
五、此次整理,在格式上一律改為以殿本校宋本,即宋本在上闌殿本在下闌。原有摘句及異文,悉予互倒,以便統一體例。
六、原校勘記中,時有蔣仲茀先生眉批,間有汪仲谷先生所批。宋本、殿本闌内,亦間存批語。今悉迻錄於備注闌内。凡録自宋本闌内者,標以「宋本闌内批曰」字樣;録自殿本闌内者,標以「殿本闌内批曰」字樣。凡原標有「茀按」字樣者仍舊,餘不書批者姓名。凡在宋本或殿本闌内用X表示異文是非者,迻録時一概換用「宋是」、「宋訛」或「殿是」、「殿訛」等字樣表明。
七、《後漢書》出校四千九百十四條,修字二百九十四條,其中原批修已修者一百四條,原未批修已修者一百九十條。所修之字,因宋本模胡或板損而修者一百六十八條。漏修七條,其中原批漏修者三條。原批誤修二條。均於備注闌内分别注明。
八、原校勘記文字間有錯誤者,過録時概予訂正。
九、凡原批意有未盡明確者,則於批語後加「整理者案」字樣,加以説明。
十、原校勘記有漏未出校過錄時發現者,經迻錄為補遺,附於原校勘記之末,未再補入原校勘記,以存校勘記原貌。
A.『百衲本後漢書校勘記』巻頭の「整理説明」の書き下し文を作成しました。
専門的な校勘学の用語が含まれているため、文脈に合わせて適宜補足や読みの調整を行っています。
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## 後漢書校勘記整理説明 書き下し文
**一、**
衲史『後漢書』は、涵芬楼蔵の宋・紹興監本を以て底本と為し、併せて北京図書館及び日本静嘉堂文庫所蔵の残宋本を以て配補す。校するに清の武英殿本を以てし、今、簡称して「宋本」、「殿本」と曰ふ。
### 用語の簡単な補足
**二、**
『後漢書校勘記』の稿本は、凡そ六冊なり。
第一冊は目録と帝紀と為し、凡そ四十二葉。前の二十三葉は宋本を以て殿本を校し、即ち殿本は上闌に在り、宋本は下闌に在り。後の二十九葉は補遺と為し、殿本を以て宋本を校す。
第二より第四冊まで(此の三冊は一冊に合訂す)は伝と為し、前の百五葉は宋本を以て殿本を校し、後の四十五葉は補遺と為す。又前後両段に分かち、前段(巻一より巻六十六まで)は殿本を以て宋本を校し、後段(巻七十七より巻百一十二まで)は殿本を以て宋本を校す。
第五冊は志と為し、前の三十七葉は宋本を以て殿本を校し、次いで後の四葉は補遺と為し、或いは宋本を以て殿本を校し、或いは殿本を以て宋本を校す。
第六冊は補校と為し、凡そ六十三葉、先に目録、次に帝紀、伝の第十一に至って訖はる。志は無く、皆殿本を以て宋本を校す。
**三、**
校勘記は一人一時の成せる所に由らざるを以て、故に校勘記の後に、又補遺有り。補遺の外、復た補校有り。今回の整理には、悉く原校勘記を主と為し、補遺・補校を分別して相応ずる巻次に散入し、以て整斉画一を期し、使用に便ならしむ。
**四、**
校勘記には共に五つの参校本を用ふ。
(一)元・大徳九年寧国路儒学刻本(簡称して「徳」と曰ふ)。
(二)明・正統八年より十一年までの刻本(簡称して「正」と曰ふ)。
(三)明・万暦二十四年北京国子監刻本(簡称して「北」と曰ふ)。
(四)明・嘉靖の汪文盛等の刻本(簡称して「汪」と曰ふ)。
(五)明・崇禎十六年毛氏汲古閣刻本(簡称して「汲」と曰ふ)。
五つの参校本の外、復た劉攽の校語及び殿本の『考証』を参ず。殿本の異文にして疑ふべき者は、又木版を以て覆核す。
**五、**
今回の整理において、書式の上では一律に改めて殿本を以て宋本を校するに為し、即ち宋本は上闌に在り、殿本は下闌に在るようにす。原の摘句及び異文は、悉く予め互倒し、以て体例を統一するに便ならしむ。
**六、**
原校勘記の中、時に蔣仲茀先生の眉批有り、間に汪仲谷先生の批する所有り。宋本・殿本の闌内にも、亦た間に批語を存す。今悉く備考闌内に迻録す。
凡そ宋本の闌内より録する者は、標するに「宋本闌内批に曰はく」の字様を以てし、殿本の闌内より録する者は、標するに「殿本闌内批に曰はく」の字様を以てす。
凡そ原より「茀按(ふつあん)」の字様を標する者は旧に仍り、余の批を焉す者の姓名は書かず。
凡そ宋本或いは殿本の闌内においてXを以て異文の是非を表示する者は、迻録の時一概に「宋是非」、「宋訛」或いは「殿是」、「殿訛」等の字様を換用して表明す。
**七、**
『後漢書』の出校は四千九百十四条、修字は二百九十四条、其の内、原より修と批して已に修せる者は百四条、原より未だ修と批せずして已に修せる者は百九十条なり。所修の字、宋本の模糊或いは板損に因りて修せる者は百六十八条なり。漏修は七条、其の内、原より漏修と批せる者は三条なり。原の批に誤修せるは二条なり。均しく備考闌内に分別して注明す。
**八、**
原校勘記の文字に間に錯誤有る者は、過録の時、概ね予め訂正す。
**九、**
凡そ原の批の意に未だ明確ならざる所有る者は、則ち批語の後に「整理者案」の字様を加え、説明を施す。
**十、**
原校勘記に漏れて未だ出校せざる者にして、過録の時に発見せし者は、迻録して補遺と為し、原校勘記の末に附し、未だ再び原校勘記に補入せず、以て校勘記の原貌を存す。
* **上闌・下闌:** 紙面の上下の枠(スペース)。この校勘記では、比較するテキストを上下に分けて配置しています。
* **葉:** 漢籍の数え方。表裏あわせて1葉(2ページ分)。
* **出校:** 校勘した結果、異同を指摘し書き出すこと。
* **迻録:** 移し替えて記録すること。
この書き下し文の特定の箇所について、さらに詳細な現代語訳や解説が必要でしたらお知らせください。
Q.ありがとうございます。取り敢えず今夜お願いすることは以上です。
A.承知いたしました。夜分までお疲れ様でした。
校勘記の凡例は、当時の編集方針や底本の扱いが克明に記されており、資料批判の要となる面白いテキストですね。お役に立てたのであれば幸いです。
また何か漢文の読み下しや、特定の用語・背景の調査などが必要になりましたら、いつでもお気軽にお声がけください。
それでは、ゆっくりとお休みください。