■日本古代史関連 漢籍一覧
書名 著者・編者 〔王朝名〕成立年代(西暦) 記述対象・備考
《正史》
史記 司馬遷 〔前漢〕征和2年(BC90)頃 黄帝(伝説上)〜漢・武帝。紀伝体で書かれた中国最初の通史。
漢書 班固 〔後漢〕建初8年(82)頃 高祖・劉邦元年(BC206)〜王莽地皇4年(23)。中国最初の紀伝体で書かれた断代史。
三國志 陳寿 〔西晋〕3世紀末頃(297?)
後漢書 范曄 〔劉宋〕元嘉9年(432)。 後漢・光武帝建武元年(25)〜献帝建安25年(220)。ただし、「志」は司馬彪〔西晋〕のもの。
宋書 沈約 〔南斉〕永明6年(488) 劉宋・武帝永初元年(420)〜順帝・昇明3年(479)
南斉書 蕭子顕 〔梁〕6世紀前半 南斉・高帝建元元年(479)〜和帝中興2年(502)
梁書 姚思廉 〔唐〕貞観10年(636) 梁・武帝天監元年(502)〜敬帝太平2年(557)
晋書 房玄齢(578-648) 〔唐〕貞観20年(646) 西晋、東晋、十六国時代
隋書 魏徴 〔唐〕貞観10年(636) 隋・文帝開皇元年(581)〜恭帝義寧2年(618)
南史 李延寿 〔唐〕顕慶4年(659) 劉宋・武帝永初元年(420)〜陳・後主禎明3年(589)まで、宋・済・梁・陳(南朝)170年の歴史。
北史 李延寿 〔唐〕顕慶4年(659) 北魏・道武帝登国元年(386)〜隋・恭帝義寧2年まで、北朝230年。
舊唐書 劉[日句] 〔後晋〕開運2年(945) 唐・高祖武徳元年(618)〜哀帝天佑4年(907)、唐朝290年の歴史。
新唐書 欧陽修・宋祁 〔北宋〕嘉祐5年(1060)
宋史 脱脱 〔元〕至正5年(1345) 宋・太祖建隆元年(960)〜趙モ祥興2年(1279)
元史 宋濂 〔明〕洪武3年(1370) 元・太祖成吉思汗元年(1206)〜順帝至正28年(1368)
《類書・通史・雑史》
東観漢記 劉珍ら 〔後漢〕喜平年間(172-178) 光武帝〜霊帝
後漢紀 袁宏 〔東晋〕 更始元年(23)〜建安25年(220)。
魏書 王沈(-266) 〔魏〕
廣志 郭義恭 〔西晋〕
魏略 魚豢 〔西晋〕
職貢図 蕭繹(元帝) 〔梁〕541-542頃 現存するものは、1077模写したもの。
華林遍略 〔梁〕普通4年(523) 最古の類書とされる。現存せず。
修文殿御覧 祖[王廷] 〔北斉〕(550-577) 華林遍略を引き継ぎ、太平御覧へとつながる類書。
顔氏家訓 顔之推(531?-591) 〔北斉〕 儒家の思想に立って、修身・治家・処世・学問などを子弟に説いたもの。
北堂書鈔 虞世南 〔隋〕 現存する中国最古の類書。
藝文類聚 欧陽詢ら 〔唐〕武徳7年(624) 北堂書鈔に項目を追加。もっとも古い刊本は紹興(1131-62)版
翰苑 張楚金 〔唐〕660年・雍公叡注・唐太和年間(827-835) 我が国に唯一一部残存する唐代史書。
初学記 徐堅 〔唐〕開元13年(725)頃 項目は藝文類聚を踏襲。類書に近い。皇子たちの学習教材。
通典 杜佑 〔唐〕801年(他説あり)
秘府略 滋野貞主 〔日本〕831年 我が国初の類書。藝文類聚、初学記に倣う。
日本国現在書目録 藤原佐世 〔日本〕寛文9年(897)以前 当時我が国に存した輸入漢籍の総目録。
義楚六帖 釋義楚 〔後周〕顕徳元年(954)
太平御覧 李ム 〔宋〕太平興国8年(983) もっとも著名な類書。南宋・蜀刊本(寧宗・慶元5年=1199)が最古。
太平広記 李ムら 〔宋〕太平興国年間(976-984) 現存する最古最大の古代小説総集。
太平寰宇記 楽史 〔宋〕太平興国年間(976-984) 元和郡県志を引き継ぎ、宋代の領域・版図を記した地理志。
冊府元亀 王欽若・楊億ら 〔宋〕大中祥符6年(1013) 太平御覧と並ぶ宋代の類書。
資治通鑑 司馬光 〔宋〕元豊7年(1084) 中国最初の編年体通史。周の威列王23年(BC403)〜後周世宗顕徳6年(959)
通志 王樹海・鄭樵 〔南宋〕1161年
玉海 王応麟(1223-1296) 〔南宋〕
文献通考 馬端臨 〔元〕1317年
大明一統志 〔明〕英宗天順2年(1458)以降 大元大一統志に倣った官選の地理記録。
淵鑑類函 張英・王士 〔清〕康煕49年(1710) 『太平御覧』『玉海』など17種の類書、21史ほかを集めた。450巻。

※主に『中国歴史文化事典』(主編:孟慶遠/訳:小島晋治・立間祥介・丸山松幸/新潮社/1998年)による。