邪馬壱国への行路図(古田氏のいう「博多湾岸」は?)

古田武彦『日本古代新史 増補・邪馬一国の挑戦』新泉社/1991年/93頁。

このようにして、「部分里程の総和は、総里程。」の鉄則が充足されたとき、最終里程記載の地たる「不弥国」(博多湾岸)こそ、「女王国の玄関」である、という命題が浮かび上がった。すなわち、女王の都した所たる「邪馬壹国」の所在は“博多湾岸とその周辺”にあり、それまで筆者自身予想だにしなかった帰結へと到着したのであった。

《参考記述》『九州王朝の歴史学 多元的世界への出発』駸々堂/1991年/13頁。